形とは事物のスープから取り出される結晶である。
「自形(idiomorph)」とは、
器に対して十分に小さいスプーンで掬うときの
有限性・偶然性・意志を媒介として、
事物同士がユニークに結合し
新たな平衡へと至った姿であり、
そのとき形は、スプーンそれ自体の代理存在となる。

「自形」は分解を拒み、
ひとは形を通してスプーンの存在を、
未知なる空間・時間・言語・社会の存在を
好奇心や畏怖とともにかろうじて感知することができる。

MISSION

いまないところに 空間 をうむ

idiomorphは、まだ存在していない場所に、まだ存在したことのない空間を生み出すことを目的とした、自律的な活動体です。

1. 何らかの3次元の形を有すること
2. ユニークであること
3. 人類、とくに個の豊かさの向上に供すること

の3つを満たす「新たな空間」を探求・実現します。

STRATEGY

物理空間 / 情報空間のあいだ

物理空間における建築設計、情報空間におけるコンテンツやサービスのコンセプト設計・空間体験設計など、空間をめぐる横断的な知見を蓄積し、

物理空間と情報空間の双方とそのあいだに拡がる未知の領域に、より広範なクリエイション・豊かさ創出のための「空間」を提案・設計します。

CONTEXT

空間 ― Space

一般的に「空間」とは、人が利用する3次元空間を指す言葉として広く用いられている。一方、数学における「空間」とは「集合にある構造を与えたもの」であり、それは有形/無形を問わない事物の固有の集まり方を指す。空間の定義をこの数学の用法に倣うことで、「空間」はより拡がりをもった概念として扱うことができる。そしてこの場合、空間をつくることとは、ひと・もの・場所・環境・産業・文化・歴史・データなどの集合に、未だ存在したことのないユニークな結びつきを与えることと同義である。

番匠カンナ / Banjo Kanna

2018 番匠カンナバーチャル建築事務所 設立
2021 idiomorphに改組、主宰
2021 株式会社ambr CXO 兼任「Tokyo Game Show VR」や「マジック:ザ・ギャザリング バーチャルアート展」クリエイティブ・ディレクションを手掛ける。



服部一晃 / Hattori Kazuaki

2007 東京大学工学部建築学科 卒業
2008 パリ・ラ・ヴィレット建築大学(ENSAPLV) 留学
2010 東京大学大学院建築学専攻 修了
2011-2018 隈研吾建築都市設計事務所 にて「蘇州市相城区陽澄湖集散中心」「無錫万科運河外灘1号」「廣澤美術館」「田園調布せせらぎ館」等を担当。
2018 バーチャル建築家・番匠カンナを生成する
著書に『マキシマル・アーキテクチャーⅠ 妹島和世論』(服部一晃著, NTT出版, 2017年) 等。



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office(at)idiomorph.com